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【1984年春センバツ】1回戦 私立神港高校vs法政一高校|白球の足あと

      2017/04/19

【1984年春センバツ】1回戦 私立神港高校vs法政一高校|白球の足あと

1984年 第56回春の選抜甲子園大会1回戦 私立神港高校vs法政一高校

第56回の春の選抜甲子園大会の幕開けは、強豪の揃う兵庫県で秋の大会を

勝ち上がった私立神港高校と、24年ぶりに帰ってきた法政一高校の対戦と

なった。

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強打で初切符

第56回の春の選抜甲子園大会の幕開けは、強豪の揃う兵庫県で秋の大会を勝ち上がった私立神港高校と、24年ぶりに帰ってきた法政一高校の対戦となった。

私立神港高校は初出場とは言え、練習試合でも地元の名門高校である東洋大姫路高校、育英高校、そして作夏の代表である市立尼崎高校などに完勝していることから相当な力を秘めていると思われた。

打線を見てみても秋の大会で4割を越えるアベレージを残したトップの田中、5番の道井を中心に広角に強烈な打球を放つ4番田村、チーム1の盗塁数を誇り、4本のホームランを放った3番若木など、得点能力はかなり高い。

投げる方で言えばエース小間は完投したうち、完封したのが7試合あり防御率は1点台と素晴らしい安定感を見せた。

控えも充実していて、2番手ピッチャー斉藤も1.86であり、3番手の道井は0.95と抜群の成績を残した。

また、守備力が非常に高くて48試合でエラーが15個と、失策から崩れる可能性は殆んど無かった。

そして盗塁数も154と多いことから、機動力の高さも伺えた。

田淵2世の4番渋谷

東京大会で準優勝した法政一高校は24ぶりとなった。

過去の先輩にはあの田淵選手がいるが、今大会の法政一高校の各選手も負けてはいない。

特に4番渋谷浩は田淵2世と言われるほどの飛距離を持っている。

当たればチームナンバー1の飛距離を見せつけ、推定140メートルの1発を放ったこともあった。

また、トップバッターがキャッチャー末野という珍しい打順であるが、末野は4割を越えるアベレージを残している。

エースであるサブマリン岡野はスローボールを使い分け、打者を幻惑させる喰えないピッチャーである。

それでいて防御率が1点台なのだからチーム全体が個性的なまとまりを見せている。

エース岡野は都大会の準決勝、国学院戦で右手人差し指の靭帯を切るアクシデントが襲ったが、痛み止めの注射を打ちながら完投した。

決勝の岩倉高校に敗れはしたものの、2-3と好投もした。

上手くボールが握れないため、薬指を交えた3本指の投げ方にもかかわらず好投したことから、完治した今はまさに開幕を待ちわびていた。

戦力的には五分と見られていた戦前の予想であるが、鍵は先取点にあると見られていた。

開幕アーチ

1回の表、私立神港高校の攻撃はトップの田中から。

田中は岡野のインコースよりの球をフルスイングすると、打球はレフトの頭を越えてポールよりに飛び込む先頭打者ホームランとなった。

3回の裏、法政一高校はノーアウト満塁から4番渋谷浩がセンターへ犠牲フライを放ち、まず1点を返す。

ツーアウト後、6番松本にレフトへのタイムリーヒットが飛び出し法政一高校は早くも逆転した。

逆転を許した私立神港高校はすぐさま4回、先頭の5番道井がレフトラッキーゾーンへ同点となるソロホームランを放ち、早くも試合を振り出しにもどした。

この早い段階で取り返したことが、私立神港高校のペースを磐石なものにしていく。

後半、猛ラッシュ

7回の表、私立神港高校はノーアウト満塁から9番高橋がサード前にスクイズを放ち、まず勝ち越し。

続く先頭アーチを放った1番田中がレフトへタイムリーヒットを放ってこの回3点をあげた。

9回の表にも私立神港高校は、ツーアウトランナー1塁で再びトップの田中が左中間へツーベースヒットを放つなど追加点をあげ、ダメ押しとなる2得点をあげた。

私立神港高校エース小間は、法政一高校打線に10安打されながらも完投し、試合は私立神港高校が7-2で勝利した。

文 山口 元樹

高校野球好きの一人言

開幕試合の先頭打者ホームランは滅多に見れるものではありませんね。

非常に珍しい幕開けに、大会が一段と楽しみになりました。

 - スポーツ, 春のセンバツ, 高校野球

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