【1985年夏の甲子園】1回戦 能代商業高校vs久留米商業高校|白球の足あと
2017/04/25

能代商業高校vs久留米商業高校
1985年 第67回選手権大会1回戦
互いに県予選では有力の立場であったが、県内の大本命が敗れる中を
この両チームはキッチリ勝ち抜いての甲子園となった。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
-
簡単にみんなで楽しめるBBQ バーベキュー レシピ紹介
手軽に簡単にできるバーベキューレシピをまとめてみました ...
-
-
【1986年夏の甲子園】1回戦 浦和学院高校vs泉州高校|白球の足あと
1986年 第68回選手権大会1回戦 浦和学院高校v...
-
-
【1986年 夏の甲子園】1回戦 西日本短大付属高校vs県立岐阜商業高校|白球の足あと
1986年 第68回選手権大会1回戦 西日本短大付属...
-
-
【2009年夏の甲子園】決勝 中京大中京VS日本文理|印象に残った好ゲーム
来年の夏、100回大会を迎える甲子園。 これまでの好ゲ...
-
-
【2017年 夏の甲子園】印象に残った好ゲーム|明豊VS神村学園
花咲徳栄の埼玉県勢初優勝で幕を閉じた2017年の夏の甲子園。...
-
-
【2017年 夏の甲子園】 印象に残った好ゲーム|日本航空石川vs木更津総合
2017年の夏の甲子園の印象的なゲームといえば逆転やサヨナラ...
-
-
【1986年 夏の甲子園】1回戦 横浜商業高校vs熊本工業高校|白球の足あと
1986年 第68回選手権大会1回戦 横浜商業高校vs熊本工...
-
-
【1986年 夏の甲子園】1回戦 桐蔭高校vs宇都宮工業高校|白球の足あと
1986年 第68回選手権大会1回戦 桐蔭高校vs宇都宮工業...
-
-
【2017年 夏の甲子園】 印象に残った好ゲーム|波佐見vs彦根東
印象に残った試合 波佐見vs彦根東 【2017年 夏の甲子園...
-
-
【2017年 夏の甲子園】印象に残った好ゲーム|仙台育英vs大阪桐蔭
2017年 第99回選手権大会 3回戦 仙台育英vs大阪桐蔭...
-
-
【1986年 夏の甲子園】1回戦 秋田工業高校vs倉敷工業高校|白球の足あと
第68回選手権大会1回戦 秋田工業高校vs倉敷工業高校 ...
-
-
【2017年 夏の甲子園】気になるチームや選手を紹介|群馬・前橋育英
夏の甲子園を振り返って気になるチームや選手を紹介 20...
-
-
【1986年 夏の甲子園】1回戦 東海大甲府高校vs福井商業高校|白球の足あと
第68回選手権大会1回戦 東海大甲府高校vs福井商業高校 ...
-
-
【2017年夏の甲子園】埼玉県勢初優勝!決勝でも見せた打線の凄さとは?
第99回全国高校野球選手権大会は花咲徳栄が 埼玉県に初...
-
-
【1986年夏の甲子園】1回戦 甲西高校vs三沢商業高校|白球の足あと
開幕試合は初出場の若い勢いか、 もしくは前年から連続出...
-
-
【1986年夏の甲子園】注目の出場校|白球の足あと
1986年 第68回選手権大会の注目の出場校 春を告げ...
-
-
【1986年春センバツ】大会ベストナイン|白球の足あと
1986年 第58回春の選抜甲子園大会ベストナイン 激...
-
-
【1986年春センバツ】決勝 池田高校vs宇都宮南高校|白球の足あと
池田高校vs宇都宮南高校 1986年 第58回春の選抜...
-
-
【1986年春センバツ】準決勝 宇都宮南高校vs新湊高校|白球の足あと
宇都宮南高校vs新湊高校 1986年 第58回春の選抜...
-
-
【1986年春センバツ】準決勝 岡山南高校vs池田高校|白球の足あと
岡山南高校vs池田高校 1986年 第58回春の選抜甲...
スポンサーリンク
金足農業に続け
秋田県の高校野球の歴史は深く、第1回大会で準優勝した秋田中がその後もベスト4、ベスト8進出を果たしている。
しかしそれは戦前の話であり、それ以降は低迷の一途をたどる。
それだけに前年の秋田県代表であった金足農業の初出場でベスト4進出という快挙が、秋田県内のレベルを引き上げたようにこの年も活性化した。
その中で秋田経法大付の田中投手が140キロのストレートを武器に優勝候補の筆頭に立った。
しかし有力の2番手と目された能代商業は、その予想を裏切るかのように打線のパワーアップさせていた。
夏の予選は好投手が軒並み打ち込まれる打高投低。
秋田経法大付も敗退した。
そうなれば能代商業打線が真価を発揮して打ちまくり、一気に頂点に立った。
終盤3試合で24得点と、安定した打撃であった。
3強よりも強かった久留米商業
センバツで強打を見せつけた東海大五、センバツで140キロを越す快速球を見せつけた東筑高校、このセンバツ組に加えて前年の甲子園経験者が7人も残る福岡大大濠高校。
この3強だけでもこの年の福岡県内のレベルが、いかに高いかが伺えるだろう。
この3強を脅かす存在はこれと言っていなく、3強の中から甲子園行きは決まるだろうと思われた。
しかし予選が始まると投高打低。
東海大五も福岡大大濠も序盤で姿を消す波乱の大会となった。
そうなると投手力の良いチームが勝ち残り、桧山泰浩(後に近鉄バッファローズ)率いる東筑と久留米商業の秋吉投手の活躍が目立った。
そしてその2人が準決勝で激突し、事実上の決勝戦を繰り広げると秋吉投手が東筑高校を封じ、久留米商業が競り勝つ。
決勝は疲れの見える久留米商業が地力の強さで福岡第一に6-3で勝ち、2年ぶりの甲子園を決めた。
今大会最年少監督
久留米商業の高野監督は、この大会で最年少監督の22歳。
エースの秋吉投手は2年前に甲子園のマウンドを少し踏んでいるので、秋吉投手の方が落ち着いていたのかも知れない。
秋吉は能代商業のトップバッター岡本を三振に仕止めると、三者凡退の素晴らしい立ち上がりを見せた。
その裏、久留米商業はワンアウトから2番八谷が三塁線を破るツーベースヒットで出塁。
ツーアウトになった後、4番田中丈が小松投手のストレートを救い上げる。
打球は綺麗な放物線を画くとレフトラッキーゾーンに飛び込む先制ツーランホームランとなった。
これで完全にリラックスした秋吉投手は、どんどん波に乗っていく。
そつなく快勝久留米商
序盤から好投を続ける秋吉投手に打線は援護で答える。
4回裏、田中慎と床島のヒットでチャンスを作ると8番光山のヒットがタイムリーとなって3点目を追加した。
予選では得点力の高かった打線も、序盤は単打2本しか打てず苦戦が続く能代商業。
5回、6回とエラーやフォアボールで出したランナーもダブルプレーでチャンスを広げれない。
秋吉投手の変則サイドスローはコントロールも素晴らしく、打たれる気がしない。
8回裏、久留米商業はツーアウトから6番高山がライト線にツーベースヒットで出塁。
続く7番床島の打球はショートのトンネルを呼ぶタイムリーエラーとなり、ダメ押しの4点目を追加した。
一矢報いたい能代商業は最終回、ワンアウトから2番長門が左中間を破るスリーベースヒット。
せめて完封を阻止したいところであったが、秋吉投手は最後まで冷静に後続を抑えて4-0で久留米商業が勝利した。
文 山口 元樹
高校野球好きの一人言
2年前にベスト4進出を果たした久留米商業、そのベンチに1年生ながら入っていた秋吉投手の経験が活かされましたね。
能代商業を寄せ付けない3安打完封でした。