【1986年春センバツ】準々決勝 池田高校vs尾道商業高校|白球の足あと

池田高校vs尾道商業高校
1986年 第58回春の選抜甲子園大会準々決勝
九州チャンピオン、近畿チャンピオンと連続で強豪を撃破した尾道商業。
その高い実力は頂点へ辿り着けるかも知れない。
ただし、山びこ打線を封じれたら…
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勝てば沸き上がる甲子園
池田高校の人気は徳島県にとどまらず、全国屈指の人気高校である。
この大会でその意味では最も注目されているチームかも知れない。
だが、選手たちは裏腹にケロリとして甲子園を楽しんでいるようだ。
1回戦の福岡大大濠との闘いでは、中盤まで全く歯が立たない嫌な展開。
6回終わってヒット2本と、かつて猛威を奮った先輩たちとは比肩できないものであった。
しかし7回、8回に長短打11本を集中させて7点をもぎ取った際には、山びこ打線は生きていると感じさせた。
2回戦の防府商業戦では、うって変わって1点を争う大接戦となった。
この試合ではエース梶田が防府打線に対して小気味良いピッチング。
最終回の大ピンチをしのぎ、2―1でこの闘いを制した。
強豪たちをねじ伏せた実力
大会前から中国チャンピオンとして評判の高かった尾道商業。
持ち味は中国大会で尾道商業の名前を圧倒的に広めた高い打撃力。
それだけに1回戦の相手が打力自慢の九州チャンピオン、熊本工業と決まった時点で打撃戦は目に見えていた。
その予測通りの打撃戦の末、尾道商業は逆転勝利をおさめた。
熊本工業のヒット14本、尾道商業のヒット11本という接戦の末、7―6で尾道商業が勝てた要因はここぞの集中打の差である。
激戦を制した次の2回戦は、この大会で投打の実力ナンバー1と目された近畿チャンピオンの天理となった。
天理の本橋投手が快速球を投げるのに対し、尾道商業の唯一の不安は投手力。
勝つには打撃戦の展開が理想的であるが、尾道商業の願いは叶わずに試合は点の入らない緊迫した流れとなった。
だが誰もが予想しないゼロ行進で迎えた8回裏、僅かなチャンスで虎の子の1点を上げたのは尾道商業であった。
連続で地区チャンピオンを撃破した尾道商業ならば、名門池田をも倒せるチャンスは有るだろう。
龍虎、相討つ
2回表、池田はヒットの井上を置いて8番平田が左中間にタイムリーツーベースを放ち、先取点を奪った。
池田は4回表にも谷川のツーベースヒットからチャンスを作り、先制打の平田が犠牲フライで2点目を追加した。
5回表、さらに池田は藤原のツーベースヒットを足掛かりに、3番森がレフトにタイムリーヒットを放って3点目を追加した。
小刻みにチャンスをものにする池田に、場内の池田ファンは拍手喝采で応えた。
怒濤の後半戦
中盤まで池田ペースで進んだが、5回裏に尾道商業が本領発揮する。
中本のヒットと坂本のフォアボールでツーアウトながらランナー1、2塁のチャンスを作ると、打席にはトップの古毛堂。
古毛堂は梶田のストレートを右中間に弾き返すタイムリースリーベースヒット。
続く2番土居ノ内がライトに逆転となるタイムリーヒットを放ち、尾道商業が4―3とあっさり試合をひっくり返した。
7回表、池田はフォアボールで出塁した藤原が盗塁を失敗、流れは完全に尾道商業に持っていかれた。
か、に見えた8回表、池田は梶田のヒットでツーアウトランナー2塁とする。
ここで6番井上がライトに同点のタイムリーを放ち、球場を湧かせた。
同点打の井上が盗塁を成功させると、続く山畠が三遊間を破る再逆転のタイムリーヒット。
これが決勝打となり、池田高校が5―4で勝利した。
文 山口 元樹
高校野球好きの一人言
この大会で2度目となる5万8000人の超満員でした。
やはり池田人気は史上屈指ですね。
KKコンビのPLに世代交代を持っていかれたのが3年前ですが、
そのKKがいなくなった直ぐ様に池田が活躍する。
まさに高校野球ファンにはたまらない時代でした。