【1986年春センバツ】準決勝 岡山南高校vs池田高校|白球の足あと
2017/04/25

岡山南高校vs池田高校
1986年 第58回春の選抜甲子園大会準決勝
ついにベスト4が激突する。
ともに実力高校を撃破しているだけあり、試合の予想が難しい。
しかし池田の人気は5万3000人の観衆を集め、その観衆を魅了する。
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認めざるを得ない実力
大会前に、岡山南高校がベスト4入りを果たすと予想した者が何人いるのだろうか?
しかしその闘いぶりを見てみると、準決勝に駒を進めるに相応しい実力と理解出来る。
1回戦は相手が東海チャンピオンの東邦高校なだけに、岡山南は苦戦が予想された。
だが試合は序盤から小刻みに岡山南が得点を重ね、優勝候補の東邦に完勝した。
2回戦の秋田高校に7―1と大勝すると、東邦倒しがフロックでは無いと認めさせた。
しかし準々決勝の相手が上宮高校となると、またしても不利と予想される。
しかしここでも下馬評を覆し、6―3で快勝した。
岡山南の強さは3試合全てにおいて10安打を放つ好調な打線。
池田の山びこ打線のお株を奪えるだろうか?
輝き放つ池高
先輩たちの夏春連覇という偉業が大きすぎて、大人気の池田の後輩たちにのし掛かるプレッシャーは果てしなく重い。
だが、池田のユニフォームを再び甲子園で見れるだけで高校野球ファンは酔いしれている。
その期待に応えるように、後輩たちがこの大会で輝きを増している。
1回戦の相手は投打に高い実力を兼ね合わせている福岡大大濠高校。
中盤まで完璧に封じられ、0―3と敗色濃厚という試合であったが終盤に山びこ打線を彷彿させる爆発で7―3と逆転勝ちした。
2回戦は非常に勝負強い防府商業との戦い。
予想通り接戦となり、前半戦の2―1というスコアのまま緊迫した投手戦となった。
最終回に逆転もありうるピンチを背負ったが梶田の好投で逃げ切った。
尾道商業との準々決勝は逆転を許し、厳しい状況のまま迎えた終盤に試合をひっくり返して見せた。
夏春連覇の時には無かった粘りが新チームの強みなのかも知れない。
リトル山びこ爆発
岡山南は1回表、トップの竹中がヒットで出塁すると2番河合が送りバントを決める。
ツーアウト後、4番坊西のタイムリーヒットで先制し、初回に試合は動いた。
3回まで池田を封じ、序盤1―0で終わった4回裏の池田の攻撃。
阿部のヒットの後、3番森が左中間にタイムリーツーベースを放って同点に追い付いた。
このあと5番谷川、6番井上の連続タイムリーヒット、そして8番平田にもタイムリーヒットが飛び出して一気に4点を奪った。
初回に1点を取られた池田エース梶田であったが、2回以降はストレートをコーナーに散らし、カーブで打ち取るパターンで追加点を許さなかった。
Vへスタンバイ
6回裏、池田はツーアウトながらヒットの谷川が盗塁を成功してランナー2塁とした。
すると8番平田がまたしてもタイムリーヒット。
続く9番黒田が右中間を破るタイムリーツーベースを放つ。
このあとキャッチャーでトップバッターの藤原にもタイムリーヒットが飛び出し、一気に3点を追加した。
1―7とされ、焦る一方の岡山南。
しかし焦れば焦るほど梶田投手の術中に嵌まり、凡打の山を築いてしまう。
7回裏、池田は3番森がセンター前ヒットで出塁すると4番梶田が送りバントをしてランナー2塁とした。
すると5番谷川がおあつらえ向きとなるセンター前ヒットを放ち、ダメ押しの8点目が追加された。
8回表、岡山南は3番加百のタイムリーツーベースで1点を返す。
しかし波は岡山南に流れず、池田高校がこのまま8―2で勝利した。
文 山口 元樹
高校野球好きの一人言
夏春連覇の時には少なかった逆転勝ちをこの新チーム池田は3試合も見せてくれました。
爆発力は叶わなくても、素晴らしい粘りに池田高校ファンは酔いしれています。