【2009年夏の甲子園】決勝 中京大中京VS日本文理|印象に残った好ゲーム

来年の夏、100回大会を迎える甲子園。
これまでの好ゲームを振り返ります。
今回は2009年の第91回大会から「日本文理の夏はまだ終わらない」
で有名な決勝、中京大中京と日本文理のカードを紹介します。
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タレントぞろいの91回の決勝カード
ハンカチ世代と呼ばれる斎藤佑樹らが活躍した2006年の88大会から3年…
入れ替わるように入ってきた世代の選手たちもタレントぞろいの大会となりました。
花巻東の菊池雄星、敦賀気比の山田修義、常葉橘の庄司隼人、智弁和歌山の岡田俊哉、倉敷商業の岡大海、西条の秋山拓巳、長崎日大の大瀬良大地、明豊の今宮健太など現在プロでも活躍する選手を中心に好投手が揃う大会となりました。
そんな中決勝に勝ち上がったのは愛知の中京大中京と新潟の日本文理。
中京大中京には堂林翔太や河合完治などの好選手が揃い優勝候補筆頭でもありました。
一方の日本文理は中学時代からバッテリーの伊藤直樹と若林尚希を軸に、チーム打撃で勝ち上がってきました。
そんな両校の対戦は壮絶な戦いとなりました。
打っても投げても才能を発揮、今大会の主役・堂林翔太
両エースの投げ合いで始まった91回の決勝。
これまで勝負づよい打撃で勝ち上がってきた日本文理打線に堂林が立ちはだかります。
1回裏、その4番・堂林の2ランホームランで中京大中京が2点を先制し、前評判通り、優勝候補がゲームを動かしました。
しかし、日本文理のエース伊藤はその後毎回ランナーを背負いながらも粘りのピッチングで反撃を待ちます。
すると打線は2回に連続ツーベースで1点を返すと、3回には今大会当たっている2番高橋準が堂林の球を捉え同点本塁打を放ちます。
試合は両者譲らぬ展開となり中盤6回に入ります。
これぞ優勝候補の打線!中盤に主導権握る
6回に再び試合が動き出しました。
日本文理は疲れの見え始めた堂林から無死一・二塁と勝ち越しのチャンスを作ると、中京大中京はエースをライトに回し、2年生の森本をマウンドへ。
その森本はこのピンチを無失点でしのぎ、勢いを止めます。
するとその裏の中京大中京。
今大会1人で投げ抜いてきた伊藤から二死満塁とするとまたしても堂林が今度はレフトへの2点適時打で再びリードを奪います。
さらにこの後2本の適時打が飛び出し8-2と中京大中京がリードを6点とし、ゲームの主導権を握ります。
さすがは今大会の主役・堂林翔太。
先制本塁打と勝ち越し適時打で4打点とその存在感を見せつけます。
やはり優勝候補の中京大中京、勝負どころの集中力がすさまじいです。
さらにダメ押し。リードは縮まらず最終回へ
ただ一人マウンドに立ち続けたエースをなんとしても援護したい日本文理打線でしたが、テンポよく投げ込んでくる森本に苦戦します。
しかし、7回表は出塁した先頭バッターをタイムリーで迎え入れ1点を返し、8-3と点差を詰めます。
ただ相手は優勝候補の中京大中京。
その裏、堂林の前を打つ3番河合完治がライト線に適時二塁打を放ち、点差を再び6点に戻すと、打席には堂林。
ここは日本文理の伊藤が意地を見せセカンドフライに打ち取ります。
なおも二死三塁の場面で5番2年生の磯村はセンターにはじき返しさらに1点追加。
中京大中京この回ダメ押しとなる2点を挙げ10-3と勝利をぐっと引き寄せます。
日本文理は8回にも1点を返しましたが10-4と6点ビハインドは変わらず最終回へ。
あとアウト3つで日本一が決まる中京大中京はエースの堂林を再びマウンドへ送ります。
「日本文理の夏はまだ終わらない」最後に見せた劇的な粘り
再びマウンドに上がった堂林。
この回先頭の8番若林を見逃し三振。
9番中村はショートゴロで簡単に二死。
疲れのとれたエースに付け入る隙はないかと思われました。
しかし、1番切手が粘って四球で出塁すると、2番の高橋隼はフルカウントから浮いた球を捉え左中間への適時二塁打。
これで1点を返すと、続く3番武石はライトへの適時三塁打。
これで4点差に迫ります。
そして続く吉田はサードへのファールフライで試合終了。かと思われましたが、これをサードが見失い九死に一生を得ます。
すると堂林は吉田に死球を与えてしまい、中京大中京たまらず再び森本にスイッチします。
ライトに回った堂林も悔しそうな表情を見せます。
この後満塁となって打席には6番エースの伊藤。
球場に伊藤コールが沸き起こります。
ここまでノーヒットの伊藤でしたが球場の完成に後押しされたようにレフト前へはじき返し、さらに2点を追加します。
この時の実況が有名な「繋いだ繋いだ!日本文理の夏はまだ終わらない」です。
さらに7番代打石塚は初球をはじき返します。
打球は堂林の守るライト前への適時打。
10-9と1点差に迫ります。
この回2巡目の8番若林の会心の当たりはダイレクトでサードのグラブに突き刺さり試合終了。
激闘は中盤にリードを広げた中京大中京がものにしました。
本当に素晴らしい粘りでした。
決勝を終えて
試合後笑顔の日本文理と泣きじゃくっていた堂林選手の様子からどっちが優勝したのかわからないような壮絶な試合でしたね。
伊藤投手はその後社会人のヤマハで日本一を経験するなど活躍していますがプロ入りの夢は叶っていません。
いつかまた堂林選手との対戦を見てみたいです。