【1986年夏の甲子園】1回戦 浦和学院高校vs泉州高校|白球の足あと
2020/10/29

1986年 第68回選手権大会1回戦
浦和学院高校vs泉州高校
初出場ながら、故野本監督の最高傑作である浦和学院。
対するはPL学園を倒し、激戦区大阪を制した泉州高校。
ともに高い実力派の対戦は否が応にも注目の的となった。
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初出場初優勝へ
名門上尾高校を春夏6度の甲子園大会に導いた名将、故野本監督。
その野本監督が新しく浦和学院で指揮を取り、3年計画の3年目に初出場を決めた。
背番号11ながら実質的にエースの2年生ピッチャー谷口。
左の清原の異名をもつ2年生4番鈴木健(後に西武ライオンズ)、その鈴木を支える小林、黒須、伊藤、半波らの強力打線。
まさに満を持して迎えた埼玉県大会において、快勝の連続で勝ち上がっていった。
大宮工業との大一番でも真っ向勝負で打ち合い、8―5で見事に優勝を決めた。
しかし野本監督は病魔に倒れ、ベンチから退いた。
そして甲子園開会式の日に天国へ旅立ってしまった。
和田新監督と浦和ナインは野本前監督の想いを胸に闘う。
PLを陥落させた泉州
ここ数年のPL学園の大活躍により麻痺していたが、やはり大阪は一筋縄にはいかない。
大阪イコールPL、という神話は6季ぶりに崩れ去った。
それがいかに大きな出来事かと言うと、昨今のPLの成績を見ると一目瞭然である。
81年82年のセンバツ大会連覇、83年夏の選手権大会優勝、84年の春夏準優勝、85年センバツ大会ベスト4、夏の選手権大会優勝、この年もセンバツ出場を果たしているのだ。
この夏も霜村英昭(後にヤクルトスワローズ)を中心に優勝候補筆頭であった。
しかしそのPLの牙城を崩したのは準決勝であいまみえた泉州高校。
泉州のエース米倉は、PL打線を7安打完封。
虎の子1点を守りきった泉州がPL一色の大阪に一石を投じた。
泉州は勢いそのままに決勝では大商大堺高校に6―2と完勝し、夏の甲子園初出場を勝ち取った。
狙うは泉州時代の幕開け。
PLに代わる大阪代表を披露したい。
迫力の浦和ナイン
PLを完封した米倉vs浦和学院の強力打線。
初出場同士とは思えない注目の一戦は浦和学院の攻撃から。
1回の表、米倉はトップの高倉にフォアボールを与えると2番小林の送りバントをフィルダーチョイス。
早くもクリーンアップの登場となった矢先、3番黒須がセンターオーバーのスリーベースヒットを放ち、浦和学院が先取点を奪った。
続く4番鈴木健も左中間にタイムリーツーベース。
このあと7番中村にタイムリーが飛び出して浦和学院は4点をあげた。
その裏、泉州高校は3番奥野がレフトにソロホームランを放って1点を返す。
しかし泉州のアウトはすべて三振であったため、谷口投手の切れ味が中々のものと言う証左と見えた。
大会屈指の大型チーム
浦和学院は4回表、高倉と鈴木健のヒットでチャンスを作ると5番伊藤がタイムリーを放ち、追加点。
5回にも2番小林のタイムリーヒットで追加点と差を5点とした。
泉州高校は6回裏、4番浜本がセンターの頭を越えていくソロホームランを放ち、反撃の1発とした。
大阪を代表するチームとあり、やはりただでは転ばない。
7回裏、泉州高校はツーアウトながら満塁と谷口投手を攻め立てた。
すると谷口の変化球がすっぽ抜けて泉州は労せず1点を返して3―6と差を詰めた。
だが浦和学院は予想以上に凄まじい。
8回表、フォアボールのランナーを2人置いて6番半波、7番中村、8番高田の3連打で2点を追加した。
9回表にはランナー2、3塁から4番鈴木健がタイムリーヒットを放ち、2点を追加し、終盤に突き放した。
ホームランを2本打たれた谷口であったが要所で効果的にスクリューボールを使い、三振を11個奪った。
試合は10―3で浦和学院が勝利した。
文 山口 元樹
高校野球好きの一人言
4番鈴木健が4打数3安打3打点、谷口投手が11奪三振。
ともに2年生ながら楽しみな逸材の登場となりました。
浦和学院は18安打10得点と噂にたがわぬ強さでしたね。